ベルギー好きブロガーの私が選ぶ、ベルギーが好きな9つの理由

ベルギーが2018年ロシアワールドカップで史上初の3位を獲得しましたね!お疲れさまでしたベルギ〜!! おめでたい!ベルギー人の友人に、「(3位をとった日の夜は)パーティーだったんじゃない?」と尋ねると、「うーん……。まぁね。いや、てかそんなにだよ。ほとんどのベルギー人は、またフランスに負けたのまだひきずってるからね」と返されました……。笑

 

今回は、そんな私がベルギーの好きなところを挙げてみたいと思います。ワールドカップで日本戦から話題になったベルギー。実際に現地に初めて訪れた人たちは、皆んな「思ってた以上にいい国だった〜!また来たい!!」と嬉しい感想をいただいているので、ぜひこの記事を読んで興味をもった方は遊びにいってみてくださいね。

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ベルギーの名店チョコレートショップやブランドが立ち並ぶギャラリー・サン・チュ・ベール

 

最初にベルギーについておさらい

 

ベルギーは公用語がオランダ系の言語であるフラマン語、フランス語、ドイツ語が公用語であり、連邦制(2つ以上の国が1つの主権の下に結合して形成されている国家の形態)で構成されている国家です。このことからわかるように、ベルギー人、というよりは多数の民族で成り立っており、それに同じて多くの言語や人種がいりまじる国々です。 

ベルギーといえば有名な3つ

ベルギービール

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ビルギーといえばベルギービール!ベルギー国内には100を超えるビールの醸造所があるといわれていて、なんとベルギービール自体の種類は1000種類以上と言われています。ベルギー人が誇る特産品なんですね。現地の人たちも毎日ビール飲んでます〜。

しかも、写真のようにそれぞれのビールに合う専用グラスもあるんですよ!こだわりが深いですね。

 

チョコレート

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ベルギーはチョコレートもまた有名です。観光地の目玉のひとつであるグラン・プラスの周辺には、たくさんのチョコレート屋さんが世界中から来る観光客を魅了しています。特徴的なのは小さなチョコレートの中に様々な種類のフレーバーが入っているプラリネという独自のチョコレート。

日本に進出もしているベルギーから生まれたチョコレートブランドはゴディバや、ピエール・マルコリーニなどが有名ですね。おすすめはレオニダス。ベルギーで買うとリーズナブルで、可愛くて色んな種類のチョコレートを楽しむことができますよ。

 

ワッフル

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ベルギーはワッフルも有名なんですよ!ちなみにベルギーでワッフルは2種類あり、ひとつはリエージュワッフルといって、粒状のシュガーがまぶしてある小さめのワッフル。見た目はふわりとしていて、スーパーなどで見かけることのできるワッフルはリエージュワッフルが多いです。

写真のように、長方形でサクッとした食感の軽いものがブリュッセルワッフルです。こちらは味はついていないので、シロップ漬けのフルーツやアイスクリーム、粉砂糖などをトッピングしていただきます。

ちなみに写真はガイドブックにもよく記載されている、有名な焼き菓子・ワッフル専門店「ダンドア」ブリュッセルワッフル。アイスクリームはスペキュロスという品物の風味の焼き菓子のフレーバーアイスです。ホットチョコレートを好きなだけかけていただくという、とてもたまらない幸福な時間でした……。

 

www.tripadvisor.jp

 

ではひと通りの説明が終わったところで、私が独断と偏見で選ぶ、ベルギーの好きなところを挙げていきますね。これを読んでいただいて、少しでも「ベルギーなんだか良さそう。行ってみたいな!」と思っていただければ幸いです♪

1. 多種多様な人種がお互いの文化を受け入れながら生きている国だから

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ベルギーでは歴史上、植民地支配などの影響で多くの移民が多く住んでいます。なかでもイスラム教徒の移民は、首都ブリュッセルの人口の割合を多く占めており、ベルギーはヨーロッパの中でも移民政策に関しては寛容的といわれています。

(ですが現地のベルギー人友人いわく、近年のベルギーの政府は極めて極右寄りの政治家が多いのだとか。ビザも極めて取得するのが難しくなってきていると…。)

 

 話題になったワールドカップのベルギー代表選手のなかでも、様々な祖先のルーツがある選手が居ます。イスラム圏であるアルジェリア出身のルーツを持つアザール氏、コンゴ民主共和國にルーツをもつ得点王とも名声の高いロメロ・ルカク選手。

 街を歩いていると、モロッコ系やアフリカ系、ポルトガル系から南米系と肌の色も母語の言語もちがう人たちと多くすれ違います。ひとつの国で、こんなに多くの人種の人たちが共存しているのって、日本でずっと育ってきた私にとってはかなりの衝撃でした。

このベルギーというひとつの国で、どんな文化が共存しているんだろう?と強い興味を持ったのが、私がベルギーを好きになったきっかけなのです。

 

2. ベルギー料理がおいしすぎるから

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牛肉のビール煮こみ(カルボナード)

ベルギー料理は隣国のフランス料理の影響を受けているので、美食の国としても有名です。ビールをいれてじっくり煮こんだ旨味たっぷりのカルボナード(牛肉のビール煮こみ、写真上)や、栄養満点のベルギー版クリームシチュー、「ワーテルゾーイ」など、日本人でも食べやすい料理が多いです。

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肉類をゆでた煮汁に、クリームと卵黄をいれて作るベルギーの郷土料理「ワーテルゾーイ」

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生肉をオリーブオイルや食塩、玉ねぎやピクルスなどの薬味と和えた料理「タルタルステーキ 

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中をくり抜いたトマトの中に小さなエビが詰まったベルギー風サラダの「tomate aux crevettes( トマト・オ・クルヴェット)」

 基本的に魚よりは肉を使った料理が多いです。ガッツリ系で平均的に量が多めなので、食べ終わる頃にはお腹いっぱいに…!

 

3. ベルギーが発祥のフリッツ(フライドポテト)がおいしすぎるから

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ベルギーは実はフライドポテトの発祥地であることをご存知でしたか?こちらでは「フリッツ」といわれ、ベルギーの街並みではフリッツ専門店を度々見かけることができます。ベルギーのソウルフードですから、リーズナブルなお値段でたっぷりのフリッツが食べられちゃうんです!

 

フリッツの調理法としてのポイントは、低音と高音で2度揚げしているということ。2度揚げすることで、外側がカリカリ、内側がホクホクと黄金比率に……!! 

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また、ベルギーではバラエティ豊かなソースをトッピングして食べることでも有名です。マヨネーズが人気ですが、サムライソースという日本?! 風なネーミングのソースもあって、味はピリ辛マヨネーズですね。

ベルギーのマヨネーズは日本よりも味が濃いめで酸味があります。やみつきになってしまうんですけど、ダイエットの天敵なんですよね……。

 

4. 多国籍の料理がおいしくて発見できるから

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最初でも触れましたが、ベルギーの首都、ブリュッセルには本当にたくさんの人種がお互いの文化と共に共存しています。そして街なかには様々な国籍のレストランがひしめいています。

中東系、アフリカン系や南米料理のレストラン…。食べに行く度に新しい食材があってとても楽しいですよ!

 

上の写真はカジュアルなアフリカ系レストランで食べた、ティラピアという川魚を揚げたもの。酢たまねぎと一緒に食べると日本の南蛮漬けと煮たような味でおいしくいただきました。

また、右に添えてあるものは揚げバナナ!甘いものとしてではなく、食事として食べるもののようです。確かに甘さは控えめでホクホクしていて、違和感なく食べられます。日本にはない調理法なので、とても面白いですよね!

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こちらはチリ人の友人の家族に招待していただいた時のエンパナーダパーティー。

エンパナーダとは、お肉や野菜を生地に詰めてオーブンで焼きあげたとってもおいしい南米の代表的B級グルメです。

 

南米のチリで食べましたが、とっても大好きな食べ物のひとつになりました! 

www.senassels.online

 

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こちらはトルコ料理でとてもポピュラーなドネルケバブ。香辛料やヨーグルトに下味をつけ炙り焼きしたお肉をピタパンのなかに、野菜と一緒に包んだボリューム満点の料理。

お肉はジューシーで、野菜と一緒に食べるので意外にもペロッと食べられちゃいます。

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 こちらはコロンビア料理のレストランで食べたプレート。右のお豆の煮こみは、「フリホーレス」といって、インゲン豆を煮こんだ、コロンビアなどの南米ではよく食べられる料理なんだそう。お豆の食感が優しくて食べやすかったです。  

5. 家のベランダや庭で、ハーブや植物を育てる文化が人気

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ベルギーを含むヨーロッパは、マルシェといっていわゆる青空市場がよく開催されています。そこでよく見かけるのは多種多様な植物の植木鉢。なかには料理に使えるハーブの種類もたくさんあります。

 

ベルギーのほとんどの家ではテラスや庭がついていることが多いので、そこで自分の好きな植物やハーブを育てて、料理に使っている人も多いです。そんなプチ自給自足の生活少し憧れます。

万能ネギやローズマリーパクチーやちょっとしたサラダに使えそうな葉野菜などを育ててましたよ。個人的にはここにシソを追加してみたいですね!

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友人のシェアハウスには大きな庭があり、そこでは好きなように自分が買ってきた植物を育てることができます。友人はベリー系の植物を育てていました。

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ペパーグラスやスピナッチという名前の、サラダやサンドイッチにいれるとおいしい野菜も。

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ちなみに、私のやってみたいことはスペアミントを沢山育てて、自家製モヒートを大量に作って暑い夏の日に飲みまくりながら、テラスで1日中漫画を読み耽る1日を送ることです……!これは叶えたい!叶える!

6. 自分の家族や友人と、外でバーベキューやのんびり過ごすことが多い!

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ベルギーの人たちは、晴れていたり夜風が気持ちよい日には日向ぼっこや外で楽しむのが大好き!一年を通して雨や曇りの天気が多い国なので、晴れるとここぞとばかり皆んな外で日向ぼっこしたがります。

 

ブリュッセル内には、大きな公園がいくつかあるのでそこでシートを広げて、のんびりお酒を飲みながら談笑したり、ランチをしたりと時間がゆったり流れているようでとても気持ちがいいんです。ヨガをしたり、日光浴しながらのんびり寝ている人も多いですね。

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またサマータイムが始まり、暖かくなると家のテラスで友人を呼んでバーベキューということもよくあるみたいです。私の友人の家はシェアハウスなのでしょっちゅう誰かの友人や友人の友人が来たりと、人の出入りが激しいのですが他はどうなのでしょうか。

 

でも、このようなバーベキューコンロが常備されているので炭を用意すれば手軽にできちゃいます。いいお肉じゃなくても、外で食べる炭焼きのソーセージや野菜だけでもとってもおいしい! 

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こんな夕焼けを見ながらお酒を飲んで皆んなで談笑するんです。とても素敵ですよね。ちなみに地区にもよると思いますが、騒音で近所からクレーム!みたいなことは滅多にありません。(よっぽどでない限り)

 

夜通しラテン音楽がどこかで鳴り響いて若干うるさい夜もあるけれど、「まぁお互い様だから」といった雰囲気なので…。慣れちゃうとこのゆるい感じが何とも居心地良くなるんですよ。

 

こういうヨーロッパのゆるく受け入れる所はすごく良い所だなぁと思います。地区や人にも寄るので、全ての場所ではそうとは勿論限らないんですけどね。

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ある日のブリュッセル郊外から離れた友人の家へ遊びにいかせていただいた時のバーベキュー。(肉の写真ばっかりだな)家の周りは牧場がずっと広がってて、夏は毎日外でのんびり空気を感じながら食事を楽しむのだそう。

 

素敵……羨ましすぎる……!!

7. オーガニックや環境保護に対しての意識が高い

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ブリュッセルに住んでいる私の友人や、身の回りの人は環境に対しての配慮や、オーガニックの食材を選んだり、意識している人が多い気がします。スーパーでもエコバッグは持ってくる前提で、プラスチックの袋はこちらから言うまでもらえなかったりします。

あとはお寿司屋さんへ行った時。醤油が入ったプラスチックのカップを見て、友人が「普通のお皿を使えばいいのに、何でこんなにプラスチックを使うの?」と店員さんに冗談交じりに意見を言ったり。

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また、こちらでは日本よりもオーガニック(BIO)の食材を使うことへの意識が高く、市場やスーパーでも手軽に買うことができます。安い食材は探せば買うことはできます。

 

あえてオーガニックの食材を選ぶのは何故?と聞いたところ、「安すぎるのは逆に怖いよ。体に入るものだからこそ、それに見合った値段のものを買うべきだよ」と言われて確かにその通りだ……と頷く自分がいました。

自分にとってスーパーで食材を買う時は、まず値段を意識して、品質を特に確かめもせず無意識に買っていたので、その言葉の意味には考えさせられました。

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ちなみにヨーロッパを含めたベルギーでは、野菜などの生鮮食品系は安め。BIOのものだと一回り値段が上がります。

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街中には、このようにオーガニック専門のスーパーも多く見受けられます。

8. 漫画やアニメ、映画が好きな人たちが多いから 

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ベルギーでは 漫画はアートのひとつとして位置づけられていて、タンタンやスマーフなどが有名です。街中には上の写真のように漫画や本屋さん、またはセカンドブックのお店(中古の本屋さん)が数多くあります。

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また日本の漫画を好きな人が多いです!ワンピースやナルトはもはや殿堂入りですが、アイアムヒーローや食戟のソーマなんかも意外と人気です。「鉄コン筋コンクリート」「ピンポン」といった名作を描いた松本大洋さんも有名でしたよ〜!

9. ものを大切にする文化、古きものを愛する文化があるから

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ブリュッセルでは日常的に蚕の市が開かれていて、そこでは毎日老若男女問わず多くの人で賑わっています。古いものを大切にする人が多いなあと感じました。日本は100円均一ショップや便利なお店が沢山あって、しかも安くで買えるので古いものを使いまわしたりとか、あまり意識したことがありませんでした。

ブリュッセルの人たちの暮らしを見て、今あるもので実は何とかなるのかもしれない。って考えさせられるキッカケになりました。

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 いつ作られて、誰から誰の手に渡ってきたのか。そんなことを想像してみながらお気に入りを探してみたいですね。

 

まとめ:私がベルギーを好きな理由

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ブリュッセルの景色を一望できる Mont des Arts(芸術の丘)。

 思いつくまま9つあげてみました。思えば初めてベルギーを旅行で訪れたのは、3年前の年末年始、私がまだ新卒社会人としてバリバリ働いていた頃でしたね。

そこで色んなカルチャーショックを受けて、そこから会社を辞める決断をして、東京に上京して専門学校に通ってベルギー移住に挑戦!なんて、新卒の会社に入社した時の自分が聞いたらどんな顔をするだろう。

 

でもこうやって自分の好きなもの、夢中になれることが見つかって良かった。日本だけでなく、世界の素晴らしい所も悪い所も知ることができて、本当に良かったと思います。そして、今日も私は目標に向かって歩いていくでしょう。

 

そして、ベルギーへの道のりを歩んでいるなか、私を支えてくれている沢山の方々。本当にいつもありがとうございます。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。