フライトトラブル!ポルトガル航空の対応に友人がブチ切れた話

今回2ヶ月のベルギー、ブリュッセル滞在の合間にポルトガルへ行きました。使ったフライトはポルトガル航空(以下TAPと略称)

これ迄、特にフライトに関する大きなトラブルに巻き込まれる事は無かったのですが、今回はかなり面倒なトラブルに巻き込まれてしまいました...

これからヨーロッパの旅行等でポルトガルへも行くかも、又はTAP航空を使うかも、という方は少し注意して下さい。

もともと私達のフライトはこんな感じだった

元々の私達のフライトスケジュールは以下の通り。

ブリュッセル空港を午前11時半時に離陸→午後13時過ぎにポルトガルリスボン空港到着、ポルトへと乗り継ぎの為、午後15時に離陸→午後16時にポルトガル第二の都市・ポルト に到着

ブリュッセル空港へ着く前に、家ですでにオンラインチェックインを済ませていたので時間には十分余裕がありました。

余裕がありすぎて空港へ向かう途中で優雅にお寿司を食べた程でした。

(美味しかったが高かったです)

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第1のトラブル:飛行機が1時間の遅延

お寿司を食べた後、空港へ到着した私達は出国エリアを出た所の休憩スペースで、

優雅にコーヒーを飲みながら搭乗口の場所が電光掲示板に表示されるのを待っていました。

しかし待てども待てども電光掲示板に表示されている、私達が乗る予定のリスボン行きのフライトはゲートの番号が表示されず。もうほぼ予定の搭乗時刻だと言うのに...

しばらくすると掲示板には「Delayed (遅延)」という文字が。新しく更新された離陸時刻は12時半。そう、ギリギリになって1時間搭乗時刻がずれたのです。

遅延自体は海外の飛行機ではよくある事かもしれないし、それはもう仕方ない事です。(といっても困るものは困るけど)

でも問題は、私達は次の空港で短時間で乗り継ぎをしないといけないという事。

リスボンからポルトへの乗り継ぎ時間が1時間40分しかない為、飛行機が1時間も遅れると、初めて訪問する空港で実質の乗り継ぎ時間が40分しかない事になります。

でもこれは完全にTAPのミスであるし、乗り継ぎ時間が迫っている分、リスボンの空港で係員が誘導なり何なりしてくれるだろう。この時はまだ心の余裕がありました。

第2のトラブル:まさかの乗り継ぎ失敗、しかも次のフライトは半日後

ようやく飛行機には乗れたが更に機内で待たされ、結局ブリュッセルの空港を飛びだったのは13時過ぎ。

本来の飛行時間で想定すると、まさにリスボンの空港から次の飛行機が飛び立つ予定の時刻にこの飛行機は到着する事になります。

もうすでに間に合わない事がほぼ確定していますが、次の飛行機も遅延する可能性があるし、大丈夫であって欲しい...!と願いながらリスボンの空港へ到着、

急いで空港へと出るとちょうど空港職員がネクスト ポルト!?ネクスト ポルト?!」とボードを持ってまさに私達を呼んでいる。

職員「(英語で)あなた達のポルトへと出発する乗り継ぎ便はもう飛び立ちました。」

私達「(えぇ...)はい」

ここで空港職員はまさかの事実を告げました...!

「次の振替え便は夜の22時の便です」

  (゚Д゚)(゚Д゚)

え?振替え便てせいぜい数時間後とかじゃないの?なな...7時間後?

「本当にその便しか...?他のコードシェア便も無いのですか?」

「ありません。申し訳ありません。これはお詫びのディスカウントクーポンです」

そういって渡されたのは1人につきたった16ユーロの空港内で使えるディスカウントクーポン。

空港職員は立ち尽くす私達を置いて他の乗り継ぎ便へと急ぐ乗客の対応に戻ってしまいました。

本当だったらポルトに夕方前には着いて、Airbnbでとった宿でゆっくりしているつもりだったのに...。

第3のトラブル:リスボン市街へ出るバスが...

淡白すぎるポルトガル航空の対応にイライラし始めている友人を横に、さすがに7時間もリスボンの空港に滞在するのは苦行とも言えるので、リスボンの市街へ出ることに。

しかし空港の外へ出たはいいものの、今度はリスボンの市街へと出るバスがいつまで経っても来ません。友達は更にイライラが止まらずどこかへ去っていきました。そしてなぜか車に轢かれかける。

 結局バスは30分ほど遅れてリスボン市街へ到着し、私達は夜迄の間の数時間をリスボンでの観光に使う事に。

しかしたまたま自分達の運が悪かったのか、街中に出てもどこかリスボンの人達は冷たく感じてしまい、

帰りの空港へと戻るパス停の場所を聞くも、全然違う場所を教えられたり愛想無く断られたりという事が続いてしまいました。

初訪問なのにポルトガルの印象がどんどん暗くなっていく...

(勿論結果的に、ポルトガル自体は食事も美味しくて最高の国でしたよ!)

 第4のトラブル:ディスカウントクーポンがビリビリに破り捨てられる

 空港へ戻った私達はかなり疲れきっていました。

そういえば16ユーロのディスカウントクーポンを貰っていたのを思い出し、出発前に空港で晩ご飯代わりに何か食べ物を買おうと売店へ。

その前に不安だったので搭乗ゲートに向かい、振替のポルトへの飛行機はここで合っているか職員に確認しました。

するとここの搭乗口で合ってるけど、昼間空港職員から渡された臨時の搭乗券と少し搭乗時刻等の情報が違っているから、新しい搭乗券へ発行し直してあげると言われ、持っていた搭乗券を渡しました。

その直後にディスカウントクーポンを一緒にホッチキスで止めてあった事を思い出し、それを返してもらおうとお姉さんに慌てて聞くと

「ごめんなさい!搭乗券と一緒に破いちゃった...」

  (゚Д゚)(゚Д゚)

申し訳なさそうにお姉さんが見せた搭乗券は無残にも真ん中で2つに...。

忘れていた自分にも責任がありますが、今日1日が疲れすぎていて頭が回りませんでした。

一応クーポンの残骸を返してもらって、ダメ元で売店のお婆さんに事情を話してクーポンが使えるか聞いてみるも

最後まで聞き入れずにクーポンをチラ見するや秒差で「ダメ!」と突っぱねられました。

再度事情を説明しようとするも、こちらに顔も向けてもくれないお婆さん。

このバ◯ア...

ささくれる自分の心を何とか奮い立たせて、ならばと破いた張本人のお姉さんについて来てもらってお婆さんに直接話をつけてもらう事に。

お姉さんはお婆さんに対し半ギレ気味で2つに分かれたクーポンを無理やりホッチキスで留め、これでどうだ突きつけるも意地でも受け取らないお婆さん。

するとお婆さんが責任者らしき人に電話をかけ始めました。

少し時間が経過してから責任者らしき人がやってきてお姉さんが激しく詰め寄りますが、最終的にやっぱりクーポンは受け取ってもらえない事に...。

16ユーロぽっちのクーポンでここまで話がずれ込むとは思わなかったし、お姉さんにも申し訳無いので、私達はお姉さんにお礼を言って晩ご飯は諦めました。(もはや買う気力が起こらなかった。)

 そしてようやくポルトガル第2の都市、ポルトへと到着。

もう電車が無い事をAirbnbのホストから聞いていた私達は、Uberを使い深夜1時過ぎに宿へ到着しました。

通常ブリュッセルからポルトへはリスボン経由の乗り継ぎをもってしても、

4時間以内には着くのに、結果的に半日以上経ってポルトへと到着するのでした...。 

ちなみに カスタマーサービスの対応... 

ちなみにポルトガル滞在中でやっぱりこんな扱いちょっと無いよね、という結論になって、

ポルトガル航空へ何らかの補償をしてもらえないかダメ元で所謂クレームの電話を入れました。

電話が混雑しているのか中々繋がらず、繋がったかと思えば、こちらの内容を話すと「上に確認します」と答えられ其の儘15分以上待たされ、もう飽きれてどうでも良くなりそのまま切りました。

タイミングの問題もあるかもしれませんが、何か問題があった時にカスタマーセンターに相談しても、あまり期待はしない方が良さそうです。

第5のトラブル:帰りもまさかの1時間遅延

ポルトガルの旅も終わり後はブリュッセルへ帰るだけ。

行きと同じ様にオンラインチェックインをこなして、「頼むから帰りは何事も無くいってくれ...という願いも虚しく、まさかのまたもや1時間遅れ。

 最早溜息しか出ません。実は行きのトラブルがあってからインターネットの評判や一緒に乗り合わせた他のよくヨーロッパ間を移動する乗客達と話していると、遅延や欠航は欠航頻繁にある航空会社の様です。

帰りのフライトはただでさえ元々ブリュッセルに着くのが深夜着です。

ポルトからリスボンへの便が遅れてしまい、万が一行きの様に乗り継ぎに失敗して、

リスボンブリュッセルの飛行機が飛びだってしまったらもうすでに時刻も深夜過ぎで遅い為、私達はこの日中にブリュッセルへ帰れなくなってしまいます。

次の日に仕事を控えていたのと、また同じ遅延という結果にかなり頭に来てしまった私達は近くの空港職員に相談し、TAPの空港カウンターの場所へ直談判しにいく事に。

しかしカウンターの職員も「皆んな同じ状況なんだから仕方ない」「今日帰れなかったらリスボンのホテルを手配してあげるからいいじゃない」という感じで全く取り合ってくれる様子も無く、ある意味海外特有なフランクすぎる対応。

その対応に友達がとうとうキレてしまい、会話の収束がつかなくなって来たのでなだめつつもうそこから離れました。

結局飛行機の出発時刻はそれからも遅れ、行きと同じで次の乗り継ぎ飛行機がちょうど飛び立つ時刻に私達はリスボンの空港へ到着。

ああもう絶対今日中にはブリュッセル帰れない...と半ば絶望しかけてた頃、空港へ降りると「リスボンブリュッセル」のプレートを下げた空港職員のお姉さんが!

他にもブリュッセル行きのお客さんは同じ機内に沢山いたみたいで、皆んなで駆け寄ると無表情で「C20よ。走って。」

 あるんかい!!!

何と奇跡的にも飛行機はまだギリギリ飛び立たずに(多分)私達を待っていたのです!

お姉さんに突っ込みを入れる間も無くそこからはひたすら担いだバッグパックと共に搭乗口迄大ダッシュ!!

しかしこの搭乗口迄の道のりが意外と長かった!バックパックが遠心力で走ってる自分の幅と反対に揺れてしんどい!!そして

ブチッッ

 いつも肌身離さず持っていた肩掛けバッグが走っている時の振動でストライプが勢い良く千切れっ!!

それを嘆く暇も無くストライプごと掲げてとにかく搭乗口まで全速力!!!

 どれくらい走ったか分からないですが、空港中の皆んなが何事か大注目する中

ブリュッセル行きのフライトに乗る自分含めた皆んながリスボンの空港を爆走し、何とかブリュッセルへ戻るフライトへと間に合ったのでした。

ちなみに自分達は当然搭乗口でボーディングパスをスキャンして当たり前ながら問題無く乗れたのですが、その隣で親子連れの人達が搭乗リストに名前が無いと職員に言われていてそんな筈は無いとかすごい勢いで大バトルしてました。TAP航空ェ...

ブリュッセル空港へ到着。同じ同乗したポルトガル人でさえ一斉にこの一言

ブリュッセル空港に無事降りたった私達。

皆んなでTAP航空への不満をぶちまけながら帰りました。最後の別れ際の挨拶

「Don't be take anymore TAP!!!(もうTAPは二度と利用しない!!!)」

 

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空の上で提供された機内食。至って普通のサンドイッチですが何か出るだけでも有難い。アルコール、ドリンクサービスもあります

ちなみに機内サービスはLCCでは無いので軽食が出ますし、客室乗務員の方達も気さくでとても良かったです。

まとめ

行きも帰りも波乱の連続だったポルトガル航空。今回自分達は運が無かっただけかもしれませんが、遅延とかは事前の対応の仕様も無いので困りましたね。

また今回の経験からカスタマーサポートは期待しない方がいいと思います。というか余計イライラして終わります。

ネットの評判はそこまで悪い事は書かれてなかったので油断してなかっただけに今回は良い経験になりました。

ちなみに!今回私達は引っかかる事はありませんでしたが

  • 通常の航空券は荷物を預け入れ出来るとウェブサイトに書いてあるが、格安チケットは預け入れ荷物は有料である。→違いが分かりにくい
  • オンラインチェックインをする際、席の指定をするとなぜか自動的に追加料金が加算される、しかもキャンセルしようと思ってもそこから前に戻れない

 と中々面倒臭いトラップも調べてみるとあるみたいなので、不安な人は出来れば手荷物オンリーで振り切って、LCCライアンエアーとか乗った方がいいかもしれないです。

全編書きおろしたら中々の長編になってしまいここ迄読んで下さった方はありがとうございます。

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